2020年09月23日

間接わざ

面と向かって耳の痛いことを言われるよりも,やんわりと自分の非を悟らせてくれるような気配りのほうが,ズキンと身に応えることがあります。

これは,テレビのコメンテイターからもっともらしい理論構成でどぎつく指弾される以上に,適時に実施されるメディアのアンケート結果で,政権支持率のパーセンテージがほんの少しでも下がってしまうほうが,ボディブローみたいに効いてくるのとよく似ています。N0949.JPG

しばしば家内は,これの手を使って私をチクチクせめさいなむことが。ただ,そうするのは,ほぼ例外なく,私のちょっとした行いや態度が気に食わなかったり,ムカついたとき。

どうするかといえば,その日の夕食がはじまってしばらくすると,おもむろに娘に向かって,<おかあさんはいつまでも元気なわけじゃないんだよ。きのうだって眠れなくて,きょうはふらふら。だから,おかあさんの用事をどんどん手伝ってくれないと,こまるんだよな〜>と,韓流ドラマ定番の余命いくばくもない貴婦人風に言いきかせるのです。

私は黙ったまま。されど,はは〜んアレか,と思いあたるフシが。昼すぎ家内は<空き段ボールがたくさんたまってしまったので,捨てに行くので物置の前に出してあるのを車庫まで運んどいて>と私に頼んだのです。

N950.JPG 私は,しぶしぶ了承したものの,段ボールは無造作に出しっぱでまとめられていなかったので,物置と車庫の間を何往復もしなければならず,家内と目が合った瞬間,思わず無言で思いっきりヤな顔をしてしまったのです。<メンドくせえことさせやがって>と不満の表明をありありと。

 それが大いに気に入らなかったのでしょうね。<もうちょっと手伝ってくれよ>ということを,まるでわけのわからない娘に伝えることで,間接的に<わかってんのか>と私に釘をさしたのです。この間接キメわざが案外,胸にちくりと刺さるのです。

家内は,黙りこくって,すっかりしょげかえった私の姿を横目で確認できたら,もうそれで満足してしまうのがサッパリしてよいところ。

されど,たまった不満はすみやかにスッキリさせてあげねばならぬ,という私の深遠で絶妙な演技にはまだ気づいておらんようだな。などと,ついつい負け惜しみを。

2020.9.23 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 10:24| 周辺 | 更新情報をチェックする

2020年09月18日

フローチャート

たとえば,所属タレント300人の中から,とあるプロダクションから依頼のあった役柄にあう若い女子を何人か選びなさい,こんなミッションがあれば,まず,性別が女子であること,年齢は30歳未満で,キャラが役柄に合うかどうかキャリアや特性などを判定の上,候補者を選ぶことになります。

有能なディレクターであれば,たちどころに数名の候補が浮かび上がってきます。それはタレントの特質がきちんと頭の中に入っているからにほかなりません。

N0948.JPGなので,そうでない人なら,必要な条件を順を追って判定することになります。分岐@<性別が女子かどうか>,該当すれば次へ,しなければ処理終了,分岐A<年齢が30歳未満かどうか>,該当すれば次へ,しなければ処理終了,分岐B<指定された役柄に適合するかどうか>,該当すれば次へ,しなければ処理終了。

かくして,候補者が出そろい該当者が30人いたとすると,次はふるいにかけるため,たとえば可愛さ度合とか好感度指数みたいなデータをもとにソート(並べかえ)を行い,上位者を選定するはこびとなります。

このような分岐点とその条件,並べかえなどの処理手順を図表であらわしたものが,フローチャート。システムや事務手順を作ったりする際には,必要となりますが,特にフローという図表を用いなくても構いません。要は手順にもれがなく誰にもわかりやすい簡潔な方式が整然と示されたらすむ話。

ただ,設計する人が超ヘボ,どヘタで,分岐がおかしかったり処理の条件があいまいだったりすると,たちまちソゴをきたしてしまいます。とくに時間の余裕がなく分析,調査がいいかげんで不十分だったりすると,実際に始まるやいなや,おかしな所が出るわ出るわの大騒ぎ。あちこちから誰がこんなお粗末な仕組みを考えたんだよと苦情の山が。

結局,今しばらくお待ちを,されど再開したらまたダメの悪循環,ITの弱さをすっかり露呈することになり,我が国がこれほどまでにデジタル貧者であったのかということを改めて痛感させられる羽目に。

さすれば,自分に割りふられたこと以外に手を出すのはご法度という構造的な欠陥をぶっこわし,貧弱なIT環境を是正すべく新省庁を設置するという<志>はきわめて立派なこと。ただ,船頭ばかりが多すぎて,船がまるで動かなかったり,どこに進むのかさっぱりわからない,過去に幾度もくりかえされた轍(てつ)だけは踏まぬよう祈るばかりです。

2020.9.18 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 11:08| 諸々 | 更新情報をチェックする

2020年09月15日

封じ手

この夏は明るい話題がとぼしかった中,つかれきった心をいやしてくれ,また大きな勇気をあたえてくれたのが,聡太君がおじおじ(木村一基さん)に挑んだ王位戦かもしれません。

N0947.JPG対戦前から,最年長タイトル獲得の苦労人vs最年少タイトル獲得のAI超え天才という,いやがおうでもタイトルマッチを盛り上げてくれる舞台装置ができあがっていただけでなく,おじおじが洒落た提案をしてくれたことも話題に。

この王位戦は二日間のタイトル戦で,一日目の6:00PM時点で手番をもつ棋士は次の一手を決め,それを所定の用紙2通に別室で書き込んでから封入し,対局者がそれぞれ自筆のサインを2カ所に施したうえで立会人に渡すという慣例の儀式があります。これが,いわゆる<封じ手>

おじおじは,<どうでしょう,今回は封じ手を3通にし,うち1通はオークションにかけ収益金を7月の豪雨災害で被災した九州の方々への救済金にしませんか>,そんな優しい,心うたれるアイデアをさらりと出してくれたそうです。

聡太君,関係者はすぐさま同意し実現に至りました。王位戦は聡太君の4連勝という結果に終わりましたが,おじおじの何ともイキなはからいは,聡太君の最年少2冠獲得という快挙とあわせ,王位戦のたびに語り継がれる伝説になることでしょう。

この封じ手のオークションは9/14に始まったようです。第2〜4局の3通が対象でどれくらいの値がつくのか,気にならないこともなかったのですが,あっという間に千万単位の値がついてしまったようです。

1番人気は第4局の聡太君の封じ手,8七同飛成り,いわゆる<同飛車大学>,これが最高値となっているようです。9/20まで続くようですが,こんなにも高値がついてしまうとは誰も予想していなかったかもしれませんね。ただ,私見ですが,このような企画は今回限りとするのがベターではないかと思われます。

それよりなにより,聡太君は同郷の豊島竜王に公式戦5連敗はいただけません。軍曹や魔太郎には完ぺきな指しまわしで負かすことができるのに,なぜか豊Pには歯が立ちません。先日のJT杯も勝てる局面があったにもかかわらず,受け損じがあって敗退。

かって,虎ファンはカープのマエケンが出てくるたびに,<あかん,今日は勝てへん>と戦う前からあきらめムードがただよい,意気地なしになりましたが,それに似たような雰囲気も。

たまたま今が,相性が最悪のサイクルに入っているだけなのかもしれませんが,次の対戦は10/5の王将戦挑決リーグ戦の第2戦。このリーグはもちろん難敵ぞろいですが,まずは豊Pに勝たないかぎり,魔太郎王将への挑戦,すなわち2度目となる二日制タイトルへの道は,はてしなく遠いものになってしまうぞ。

2020.9.15 あいう
posted by Don and Mama Mind at 07:45| じいタ | 更新情報をチェックする

2020年09月13日

胡麻

手間もかからず元手もいらず,すればこの世に春が来る。
何を<すれば>,それは<ゴマをすること>,そんな歌をヒットさせたのはハナ肇とクレージーキャッツでメインボーカルは植木等さん。

N0944.jpg 作詞を手がけたのは,のちに東京都知事に転身することになる青島幸男さん。
ゴマをするとは,自分より上位者に,心にもない世辞をいったり,ご機嫌とったり,さんざん持ち上げ,自分の印象をよくするためあの手この手を駆使すること。

 ゴマをすり鉢ですりつぶすとき,飛び散るゴマがあっちこっちに引っ付くさま。あるいは,言葉たくみに何とか買ってもらおうとする商人の揉み手がゴマをするしぐさによく似てる,そんなところに由来するらしい。

 青島さんが詞に込めた意図はつぎの通りでしょうか?

『 サラリーマン,役人,商売人,政治家や芸人の世界など,人が集まり何らかのコミュニティが形成されると,その組織を動かす原動力は,いつの間にか理でも知でも正義や良心でもなくなってしまうんだ。

むしろ,嫉妬や好き嫌いといった,実につまらん情念で動いているんだよ。それらしい理屈なんか後からなんぼでもつけられる。情に訴える最も効果的な方法とは何だろう。それは,相手を最大限に持ち上げることさ。

俺たちだって,だれかに取り入ろうとするとき,無意識に両手をすりすり,ゴマスリのポーズを取っているじゃないか。

なりふり構わずほめちぎれば,言われたほうはウソとわかっていても悪い気はしないよな。逆に何だかうれしくなって,いつも持ち上げてくれる人こそ<うい奴>,次のポストが空いたら<そなたに進ぜよう>となるんだな。これが世の中を動かす仕組みなんだよ。理不尽きわまりないことだけど 』

ところで,忖度という言葉がだいぶ前からはやっています。忖度とは<他人の気持ちを推しはかること>,本来は日本人の美質を表す言葉。こんな清楚な単語を引っ張り出すとは無礼きわまりなし。単刀直入に<ゴマすり>と言えばすむことなのに。

青島さんは,このような密室で行われていた悪しき慣例の数々が,まさか一気に暴露され大騒ぎになってしまうことまでは,さすがに予測していなかったのでしょうね。

◆ ゴマスリ行進曲/ハイそれまでヨ

2020.9.13 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 09:02| 諸々 | 更新情報をチェックする

2020年09月10日

右か左か

長らく紙に印刷された漫画本を読んだことがないので,すっかり忘れてしまいましたが,紙媒体で発行されている漫画週刊誌や単行本などは<左とじ>,<右とじ>どっちだったかなという疑問がふつふつと。

N0946.jpg<左とじ>とは本に向かって左側がとじられた状態を指します。単純に縦書きは右とじ,横書きは左とじという原則だそうですが,日本語は縦書きという歴史があるので,発行される小説などの単行本,週刊文春や新潮などはそれにならって縦書きで右とじとなっています。

漫画も同様に右とじで右上から左下へとコマが進んでいきます。よくよく思い起こせば,やはり右とじだったんだということには納得するものの,世のビジネス文書や公文書がそうであるように,左とじで左上から右下へ流すほうが目の構造上,絶対読みやすいと思うのに,なぜそうならないのでしょうか。

そもそも教科書なんかは,国語以外は数学や理社など全部左とじの横書きを採用しているのにな。国語も横書きにした方が絶対に読みやすいはず。さすがに漢文だけはレ点や一二点の関係で不適ですが,古文も横書きならそれなりに違った情緒も出てくるのでは。

物心がつくと多少の例外があるとしても,ごく自然に漫画を読み始めますが,<右とじで右上から左下>が当たり前で,それに慣れ親しんでしまうので,今更変えたくても変えようがないといったところでしょうか。

日本語で使われる漢字と仮名は構造的に上から下へ書くように作られているので,日本人のDNAも,それに合わせてできあがっているのかもしれませんね。手書きの流麗な文字がすらりと連なる手紙や葉書を見たら,誰でも心が洗われます。それは,絵から飛びぬけたような美形の人を見たとき感じる<ときめき>と同じこと。

(PS) たしか,外国の漫画,たとえばスヌーピーやCブラウンなどが出てくるピーナツブックなんかは,もとのセリフはメリケン語ゆえ,左とじで左上から右下へコマが進んでいましたね。じゃっどん,漫画の面白さって,右か左かという形式なんかじゃ,これっぽちも損なわれないというのは,不滅の真実であるようです,よかよか。

2020.9.10 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 06:51| 諸々 | 更新情報をチェックする

2020年09月09日

しがみつき

聡太君は8/20に王位を奪取して以降,9/9まで対局がまったくありません。8月は銀河戦も含めて4戦のみ。9月の予定は,9日順位戦で谷川9段,12日JT杯で豊島竜王,22日王将戦リーグ戦で羽生9段との3戦のみ。

解禁後の6月に9戦,7月には10戦を戦い抜いたことを考えたら,8月以降対局が少なくなってしまったのはやや寂しいかぎり。

N0945.jpg ところで,叡王戦は9/21に最終決戦(軍曹vs豊P)が予定されていますが,この序列3位のタイトル戦が,もしかすると今期かぎりとか,スポンサーが交代するかも,などと噂されています。

 聡太君はこのタイトル戦とはなぜか相性が悪く,第3期の本戦は初戦でフカラー9段に,第4期の本戦も初戦でさいたろう王座に,第5期は予選のしょっぱなに村山7段に負かされてしまい,ほとんどいい所なし。

 この叡王戦の予選は,本来であればすでに始まってしかるべきなのに,それらしい様子がまったく見られないのは,やはり何か異変や予定変わりが生じているのかもしれませんね。強力な新たなスポンサーのバックアップのもと,本棋戦が今まで通り続いてくれることを願うばかりです。

本日は約3週間ぶりの対局で,相手は光速流の谷川9段。聡太君が幼い頃に練習対局があり,予定時間が差し迫ってきたので,<引き分けにしようか>と持ちかけた途端,聡太君は盤にしがみつき大泣きするので,ほとほと困ってしまったらしい。

大好きな将棋をまだ続けたかったのに中断されてしまうのが悲しかったのか,それとも明らかな負け将棋を武士の情けで引き分けに持ち込まれるのがよほど悔しくてたまらなかったのか。

そんな因縁のある谷川9段とは1年前に王将戦の2次予選で1度対戦したことがあり,このときは聡太君が先手番で勝利しています。今度は聡太君の後手番,レーティングサイトでの期待勝率は89%と優位に立っていますが,たやすく勝たせてくれる相手でないことは明らか。

谷川9段がどのような戦型を用いるか興味深い所です。できれば,最近採用されることが多くなってきた矢倉のがっぷり四つの戦いでもしてくれたら,見ごたえがあります。

とか何とか,わかったようなことを言ってますが,女子の<見る将>と同じくらい,ドしろうとの私がアベマで観るのは,いつも最初と最後だけ,中盤は手が進まないし,難しすぎて眠たくなってしまうからです。

2020.9.9 あいう
posted by Don and Mama Mind at 07:05| じいタ | 更新情報をチェックする

2020年09月06日

小さな目

小さな目とは,子供の目のこと。その小さな目に,大人たちは一体どのように映っているのだろうか。そんな視点で制作されたテレビドラマが,ずっと大昔に1年半近く放映されていました。この<小さな目>とは,ある全国紙の社会面に同名の子供用投稿欄があり,それをそのままタイトルにしたようです。

N0943.jpg 子供たちの曇っていない目だからこそ見えてくる,子供には理解不能なこと,理不尽な慣習,なぜ大人たちはこんなつまらないことに苦労してるんだろうかといった,ごく当たり前の疑問を投げかける内容だったのですが,残念ながら放送された内容はカケラも覚えていません。

 その当時,子供と呼ばれる世代は今ほどの学力はなかったものの,反面ヒネた可愛げない子はそんなに多くなく,どちらかといえばガキっぽく素直であったような気がします。

 テレビで見るのは漫画や冒険物だけで,新聞はテレビの番組表かスポーツ欄しか見ない。そして,耳に入ってくるのは親の世間話とか,兄や姉や教師,あるいは町の物知りが教えてくれるだいぶ前の世の出来事ぐらい。要するに,ほぼ全員が情報オンチということ。

なので,<小さな目>に投稿してくる子は,おそらく裕福で育ちの良い,教育熱心な家庭の子息,令嬢だったのでしょう。それゆえ,優等生っぽい投稿,要するにそんなに面白くない意見が多かったはず。それでも,テレビで1年半続いたということは,そこそこ面白かったのかもしれません。

そして時はどんどんすぎてゆき,近頃のガキんちょ,とか若造って,いったい何をしでかすやら,何考えているのかサッパリわからんという世の中になってしまいました。

さすれば,逆に<大きな目>というタイトルで,異星人みたいな青少年の群れって,はたして大人たちの目にどう映っているのか,そこにフォーカスして番組を作ったら,案外面白いコンテンツができあがるかもしれませんね。

2020.9.6 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 06:36| 諸々 | 更新情報をチェックする

2020年09月04日

大仏さま

最近,毎年のように<今まで経験したことがないような>というおなじみの形容句がついた災害が頻発していますが,私が住んでる奈良の民は,<わしらにゃ大仏さまがついとる。大仏さまがわしらを守ってくれる>,とやや冗談まじりに,されどすこぶる真剣に信じているのです。

なぜなら,間一髪のところで,というより,むしろ災害のほうが奈良を避けていくとしか思われないほど,奇跡的な絶妙の動きをしてくれるからです。また,被害があっても最小限にとどまっています。なので,<わしら,雨風にも嫌われとるで>と自嘲気味にのたまう面々も。今のところ,日本一災害に縁のない県なのかもしれません。

この<大仏さま>とは東大寺の大仏のこと。像の高さが約15メートルで,マンションなら5階建てほど。威風堂々,見る者を例外なく圧倒します。廬舎那仏(るしゃなぶつ)が正式の名。修学旅行の定番コースで,私も中学生と高校生のとき訪れたことがあります。

ところで,私は定年を迎えたあと2年限定で会社勤めを続けることになったのですが,当初は関東エリアを予定していました。現役の最後に住んでいた賃貸マンションで引き続き暮らし,奈良の自宅は簡単なリフォームをしてから賃貸し,その賃料をマンションの賃借料にあてるつもりだったのです。

N0942.jpg ところが,以前書いたことがありますが,娘が<奈良のおうちに帰りたい>といってきかず,何度たずねてもがんとしてその意思が変わらなかった。そのころ娘は知的障害の水泳でめちゃくちゃ頑張ってた全盛期でもあり,そこでそのまま娘の水泳ライフをメインとする生活がしばらく続くものと,家内も私も固く信じていたのに,青天のへきれき。

 元来私は奈良の閉鎖的で保守的で八方ふさがりの雰囲気になじめず,ことあるごとに,ここは性に合わない,大っキライやだやだ,とダダをこねまくっていました。

なので,戻った当初は少々意気消沈していましたが,星霜をかさねるうちに,台風が県境を接する和歌山に上陸しても,ここはそんなにひどいことになれへんな,思ってたよりあんがい住みやすいじゃん,ということに。

これって,娘が虫の知らせで,<おかあさん,おとうさん,ここに,このままいつづけたら,そのうちきっとあぶないことになるかもしれない>ということを本能的に感じとっていたのかもしれませんね。ずっとあとで猛威をふるうことになる関東圏のコロナ禍でも予知してたのかな?

もしかすると,夢の中に大仏さまが出てきて,<これこれ,そこの娘ご,この地にいずれ大いなるわざわいがふりかかるやもしれぬ。すみやかにここを去り,大和の国にあるそなたの住まいに戻るがよろし>,そんな風にさとしてくれたのかもしれません。

2020.9.4 どれみ
posted by Don and Mama Mind at 18:46| 競泳コラム | 更新情報をチェックする

2020年09月01日

なぎさDW

N0939.jpg千里浜なぎさドライブウェイは,海を横目に見ながら砂浜を8kmほど車で走ることができる日本で唯一の場所。かって,私もそこを走ったことがあるのですが,そのときのことをあまりよく覚えていません。

子供がまだ幼稚園に通っていた頃のことでもあり,また天気もそんなによくなかったのでしょうか,これといった印象が残っていないのです。

ただ,その時に記念写真をとったかなというあやふやな記憶だけがかすかに残っていました。それがこれ。後ろに見えるすじは,車が走ったタイヤの跡。娘はご機嫌ななめの泣き顔で,息子はよそ見,家内だけがしっかりカメラ目線を。

去年,家内はオットリーナ谷やんと娘の三人の女子会で輪島のほうまで足をのばした際,道すがらここを走ったようです。谷やんにとっては初めての体験で,いたく感激してくれたとか。

N0940.JPG 月〜火の平日で片山津温泉の一泊旅行を家族3人で楽しんだあと,家内から,家に帰る前に砂浜を走ってみようとの提案があり,私も久しぶりに行ってみたくなったので,ぎょい,おおせの通りに。

 この日は,晴れていたので,空と海の青さが際立ち,あれこんなに広々としてたんだ,とその雄大さとすがすがしさに,谷やんに負けないくらい,改めて感動してしまいました。

N0941.JPG日本海沿いを走るときは,たいがい雲がどんよりよどんでいることがほとんどで,また海が荒れていることも多く,どうしても陰鬱なイメージだけが先行してしまうのですが,いったん晴れたらこんなにも美しく輝くことを発見できたのは,私にとっては大きな収穫。

ふだんめったに笑うことのない口数すくない美形の女子,たとえば今は亡き藤圭子さんがデビューしたてのころみたいに影をただよわす女子が,なにかのはずみに嫣然とえみをうかべるようなものでしょうか。

砂浜をゆっくりと,ほどよく走ったあと,のと里山海道へ戻りました。そして,PAで食べた月見そばがめちゃくちゃおいしかったのです。気持ちよいものを見た後は,食べるものまでおいしくなるようですね。

(PS) 一つだけ疑問が。潮が満ち,そして潮が引いたあと,このドライブウェイは形を崩さず元通りの姿に戻るのでしょうか。何か仕掛けがあるのかな?

2020.9.1 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 21:15| 周辺 | 更新情報をチェックする

2020年08月26日

天使のらくがき

赤塚不二夫さんの<おそ松くん>に出てくる,シェーとザンスでよく知られるイヤミ君は,フランスかぶれで<おフランスでは〜>が口ぐせ。

N0938.JPGこの漫画が始まったころは1ドル360円の固定相場の時代で,高度成長の真っただ中とはいえ,庶民にとって海外旅行なんぞは高嶺の花にて見果てぬ夢。そして欧米各国の外国人はとにかく恰幅がいいし彫りの深い顔してる。おまけに,みな裕福で優雅にお茶をたのしみ,毎日おいしいものを食ってる,あらかたの人は,そんな幻想を本気でいだいていました。

そんな外国かぶれしてる人たちへのキツーい皮肉をこめて,赤塚さんはイヤミ君という嫌われキャラを登場させたのかどうか,それはよくわかりません。ただ,外国はどこがイイ?,と問われれば,当時の私ならイの一番に<おフランス>と答えたことでしょう。

大学受験の必要書類には,志望学部のほかに第2外国語の希望を書く欄があり,仏語→独語の順に書いたはず。われらが世代は妙に欧米人コンプレックスを持つ人もあまた。そして,大和なでしこには見ることのできない色した髪や瞳をもつフランス女子に,とりわけあこがれる男子は多かった気もします。

歳をくってくると,まだ青二才であったころに親しんだ歌がヒョいと思い浮かんで頭から離れなくなり,いつ頃だれが歌ってたか妙に気になってしまい,慢性的にヒマゆえ結論にたどり着くまで追求してしまうことに。

これを歌ってたのは,まぎれもなくフランス女子。歌手は忘れたけど曲名のあたまに「天使の」がついてたはず。ユー・チューブで探したら,これはあっさり正解をゲットできました。ダニエル・ビダルさんが一生懸命歌う<天使のらくがき>でした。

◆ダニエル・ビダル もう少し年長とイメージしていましたが,まだあどけない少女だったんだ。 
◆エディタ・ピエーハ 元はロシア(当時はソ連)の歌。マイムマイム・レッセッセみたいで。
https://www.youtube.com/watch?v=DYChcUNYy7U

2020.8.26 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 06:34| 諸々 | 更新情報をチェックする