だいぶ前から娘は今日の(全スポ福井/水泳の部)選考会を楽しみにしていたようです。とはいっても,楽しみの対象とは,残念ながら,泳ぐ方ではなく別なこと。
会場がすぐ近くにあるので昼は家に戻って適当にすませればよいのに,地元に戻った5年前たまたま採用した<ひるはおべんとう>のプラン。されど娘はこれを気に入ってしまい,以後そのプランをまげることがなくなってしまったので,家内は娘のため朝からせっせと弁当を作らなければなりません。
私の分までは(たとえ頼んでも)予定に入ることはないので,<適当に(勝手に)食べときや>,ということになります。
近くの会場はだいぶ老朽化してしまい,屋外のガラス越しでないと試合の様子を観戦できないし,おまけに計時もストップウォッチを使う手動式。数年前せっかく隣の市にスイムピアができたのに,そこを使わないのは,運営サイドの予算的な事情なのか,取組姿勢の問題なのか,それは定かではありません。
ただ,娘もかっては,2度(04年の埼玉,07年の秋田)<少年の部と青年の部>で選んでいただいたことがあったのです。秋田わか杉大会のときは息子も一緒に応援に行ったはず。なお,地元を離れ横浜市で修行していた09年からは4年連続で選出され,私も家内と一緒に観戦。
この全スポ大会には,出場母体となる都道府県や政令都市に共通な選出ルールが設けられておらず,それぞれ独自に<実力本位,あまねく平等に>いずれを採用してもよろし。要するに<よきにはからえ>ということになります。
地元では後者を採用しているようなので,娘が次に選出される可能性とは<壮年の部>になってから1回ぐらいはあるかないか,そんなところでしょうか。おそらく,その頃になったとしても,運営スタッフや会場も今と何ら変わることなく,同じような式次第が繰り返されることでしょう。もちろん,娘の昼弁も。
変化の多い今の時代におけるこのスタンスは,見方を変えれば,かって悠久の都であったこともある地元によく適合した運営方法なのかもしれません。もし,少しでも可能性があるのであれば,その後の生きる自信につながるなら,つたない泳ぎであっても晴れ舞台に出してあげようじゃないか,これも,障害者スポーツの重要な要素かもしれません。
同じようなタイプばかりで見分けがつかないよりは,<本来の大会趣旨にふさわしい>面々の,多少危なっかしい所があったとしても一途に頑張る姿こそが,いやしの原点となることを,改めて見直さなければならないようです。
せめて,本大会ぐらいは。
5月20日 どれみ