2019年09月16日

まちぶせ

ランチをすませたあと,とりわけ若い女子がお茶をしながら噂話なんかに花を咲かせる喫茶店を見つけだしては,自分が誰だかわからないように変装し,にぎやかな女子のグループが近くに陣取るやいなや,あっちこっち目まぐるしく飛び火するその話にじっと耳をかたむけていたそうです。

N0886.JPG<実は,そんな噂話の中から詞や曲がうまれることもあるんです>,そんな風に記者の質問にこたえていた記事を週刊誌かスポーツ新聞で目にしたのは,ずいぶん昔のことですが,年頃の女子の話す言葉にインスパイアされた人とは,当時全盛期の荒井(松任谷)由美さんのこと。

斬新なアイデアにあふれる彼女の作品はそんなに多く聴きこんだことはありませんが,石川ひとみさんが歌って大ヒットした<まちぶせ>がやはり大好きです。オリジナルは三木聖子さんに提供されたものですが,その5年後にカバーした石川さんによって大ブレークすることに。

三木さんの実体験ストーリーを聞いた荒井由美さんが詩曲を作ったそうですが,石川さんにも似たようなな体験があったとのこと。

ついでに蛇足ですが,私の家内も歌詞と変わらない<まちぶせ作戦>を用意周到に計画し,みごと成功に導いた友人がいることを,実名をあげて私に話してくれたことがあります。

今なら,SNSを通じて気軽に出会いを実現することも可能になりましたが,通信手段が手書きの手紙とか有線の電話機しかなかったアナログな時代において,更に,女子が積極的にアプローチをすることがあまり好ましいことではなかった風潮下において,女子の取りうる最強かつ効果抜群のツールだったに違いない。

石川ひとみさんのように可憐で清楚な女子がひそかに想いを寄せてくれ,どこか街角でまちぶせしてくれてたらどれほど幸せか,という実現がほぼ困難な淡い期待だったぶん,妙に大きなインパクトを残したのでしょうね。

想いを寄せてくれる人も,まちぶせしてくれる人も,結局出現しないまま多感な時期がすぎてしまいましたが,まあ,もてる奴より,もてへん奴のほうが断然多いのだからして,確率考えたらしゃあないで,としておこう。

◆ 石川ひとみ 「まちぶせ」

2019.9.16 ひふみ
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2019年09月14日

夜空の向うに

C−C−C−C−C−C−C−C−C−C−C−C−O (C=炭素,O=酸素) のように炭素が長くつらなる原子構造は,細胞膜のそれによく似ていて,おそらくこれがヒトを含むあらゆる生命体の<命の根源>となったのではないかと推測されているそうです。

N0887.jpg 40数億年前に太陽系が誕生してまもなく,創成時の木星や金星など大きな惑星の大移動が起こり,移動する際,周囲にある無数の小惑星をあちこちに押しやることになり,そのさいの衝突なんかによって,破壊された惑星のカケラ(隕石)が誕生したばかりの地球にもまいおりることに。

 そのカケラに含まれた冒頭の炭素棒(便宜上のなまえ)が,気の遠くなる歳月をへたのちに,生命の原形のようなものとなり,なにかのはずみで原始的な生命体が生まれたのではないかということ。この炭素棒は地球上にあったという確たる痕跡は見あたらず,それゆえ現在のヒトを頂点とする生命体の源は小惑星のカケラであっただろうと。

ことし6月大きなニュースとなった<はやぶさ2号>がすごかったのは,小惑星リュウグウに特殊な弾丸で地表に穴をあけ,周辺に飛びちったカケラ(惑星内物質)を採取するミッションに成功し,それを持ち帰って分析すれば,地球の生命体の誕生を解きあかすうえで重要な手がかりとなるから。

以上,NHKで放映されていた内容のごくごく簡単なダイジェスト。

さすれば,広大な宇宙には,生命体があふれる地球と同じような条件のそろった星が無限にあるはずで,生命体も無数に存在している可能性も。

むろん,その発生した経緯や環境はさまざまなので,ヒトと同じような高度な知力をそなえた生命体が頂点に立っているだけではなく,太古の恐竜のように原始的な巨大生物がその星を支配している最中だったり,へんてこりんな形をしたアメーバみたいな,とらえどころのない生命体が高度な文明・文化を構築していることも考えられます。

地球の生命体は,ヒトに限らず,子孫を後世に伝えなくてはならないという強烈な本能を造物主よりさずけられています。されど,ヒトは知力がおどろくほど高くてかしこいぶん,考えかたや生きざまの違いなどによって,想定だにしなかった,子孫繁栄とは結果的にあいはんする,無用なあつれきや争いごとを繰り返すことも。ただ,こんなロスは造物主の計算内なのでしょうが。

そんな生命体を進化させてやまなかった闘争本能とは無縁で,手にいれることはなんでもできた古代の皇帝がどうしてもかなわなかった<火の鳥のような永遠の命>をそなえ,繁殖の無用な生命体が,誕生して以来おなじ顔ぶれで平和にくらす星もあるはずです。

スマホのゲームなんかで疲れきった目ん玉をしっかり休ませるためにも,かようにいいかげんな想像をめぐらせながら,しばし夜空の星をながめたりすることも必要かもしれませんね。

2019.9.14 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 09:17| 諸々 | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

黒めがね

サングラスをかけた人は,どこか近寄りがたく,男子であればおおむね冷酷で怖い印象を,女子なら不思議な性的アピールをかもしだすことがあります。そして同時に,それをはずした瞬間,今までいだいていた<謎の期待値>があっけなくどこかへ飛んでしまい,ガッカリしてしまうことも。

かって,怪傑ハリマオの主人公が別の番組で素顔で登場したとき,いっせいに<あーあ,黒めがねをしてたほうがずっとよかったな>というため息がもれたものです。

その少しあと,少年だった私はバスの中で黒めがねをかけた涼し気な美女に思わず見とれていました。降りるバス停がたまたま一緒,そして,彼女は降車間際に一瞬素顔を見せてくれましたが,<アッ,いつも散髪してくれる床屋さんのおねえさんじゃないか>,ごく標準的な顔立ちのおねえさんがこんなにも変わってしまうんだ,と驚いたものです。

また,少し前に高速道路上で,けったいなナリをしたグラサンの男女が暴れまわる動画がテレビで映しだされたとき,素顔の凶暴さを思わず連想してしまいましたが,まもなく逮捕され素顔が知れわたると,<なんじゃこりゃー>

場外馬券場でよく見かけるブツブツ愚痴をこぼすさえないオッサン,年齢相応にくたびれはてたしょぼいオバハンだったので,世間の期待する<凶悪の予想>はこっぱみじんに吹き飛ばされてしまうことに。ハゲかくしの帽子,コケおどしのグラサンだったのかよ…

彼と彼女にとって,サングラスとは戦隊ものや仮面ライダーの<変身スーツ>と同じ物だったのかもしれませんね。

目の動きや表情が一切読み取れない黒メガネをかけた瞬間,悪の権化に変身し,命知らずの正義感みたいなものがふつふつと湧いてきたのでしょう。なので,バカは死ななきゃなおらない,という格言でも進呈することにしましょうか。

2019.9.13 ふみよ
posted by Don and Mama Mind at 19:54| 諸々 | 更新情報をチェックする