2019年07月16日

連呼

選挙カーでアピールするなかで最も効果があるのは,とにかく名前を連呼すること,との分析結果が最近まことしやかに流れています。ほとんど争点の見当たらない今回の参院選や地方選など,顔も名前もよく知らない先生方を見分け選別するのは至難のわざ。N0883.JPG

もともと興味がないのに,何をもって投票の根拠とするか。それは,しつこく連呼された名前をおいて他になし。さすれば,投票所で誰を書くかと見渡し思案する時,そういえば家の周りであの名を叫んでおったな,聞き覚えがあるぞ,じゃあこいつに投票しちゃえ。そんなメカニズムらしい。

CMなんかも同じ背景があるのかもしれません。そのネーミングが繰り返されると,耳から入ってくる情報は案外頭の片隅に残ることも多いので商品選択をする際には,思いのほか影響するのかも。

CMといえば,最近どうにも気にくわないのが一つあります。化粧品のCMで,はじめにどこからどうみても冴えない,やつれきった,あきらめきった投げやりな年配の女子を登場させたあと,おなじ年配でもこんなに違うといわんばかりにハリのある肌ツヤをさりげなく見せびらかすイヤミったらしい美老女子が出てくるあのCM。

この演出方法が気に入らないのです。かって,NHKで知障のアスリートを紹介するドキュメントを幾つか見たことがありますが,これもこれと何ら変わらぬ演出をしていました。

まず最初に,どこから見てもそうだと認識できる幾人かのアスリートを映して印象づけ,しかる後にターゲットとなるアスリートを紹介します。いきなり登場させたら<どこが?>となってしまうので,苦肉の策として<残像効果>を狙った演出とせざるをえなかったのかもしれません。

当人には何の非も意識もないのに,いつの間にか引き立て役にされてしまう。演出とはいえ,ヘタをすると同じような境遇に悩んでいる人たちに対する<人格否定>につながりかねないことを,制作者は重々承知すべきです。

2019.7.16 ふぁそら
posted by Don and Mama Mind at 15:04| 競泳コラム | 更新情報をチェックする