2019年09月13日

黒めがね

サングラスをかけた人は,どこか近寄りがたく,男子であればおおむね冷酷で怖い印象を,女子なら不思議な性的アピールをかもしだすことがあります。そして同時に,それをはずした瞬間,今までいだいていた<謎の期待値>があっけなくどこかへ飛んでしまい,ガッカリしてしまうことも。

かって,怪傑ハリマオの主人公が別の番組で素顔で登場したとき,いっせいに<あーあ,黒めがねをしてたほうがずっとよかったな>というため息がもれたものです。

その少しあと,少年だった私はバスの中で黒めがねをかけた涼し気な美女に思わず見とれていました。降りるバス停がたまたま一緒,そして,彼女は降車間際に一瞬素顔を見せてくれましたが,<アッ,いつも散髪してくれる床屋さんのおねえさんじゃないか>,ごく標準的な顔立ちのおねえさんがこんなにも変わってしまうんだ,と驚いたものです。

また,少し前に高速道路上で,けったいなナリをしたグラサンの男女が暴れまわる動画がテレビで映しだされたとき,素顔の凶暴さを思わず連想してしまいましたが,まもなく逮捕され素顔が知れわたると,<なんじゃこりゃー>

場外馬券場でよく見かけるブツブツ愚痴をこぼすさえないオッサン,年齢相応にくたびれはてたしょぼいオバハンだったので,世間の期待する<凶悪の予想>はこっぱみじんに吹き飛ばされてしまうことに。ハゲかくしの帽子,コケおどしのグラサンだったのかよ…

彼と彼女にとって,サングラスとは戦隊ものや仮面ライダーの<変身スーツ>と同じ物だったのかもしれませんね。

目の動きや表情が一切読み取れない黒メガネをかけた瞬間,悪の権化に変身し,命知らずの正義感みたいなものがふつふつと湧いてきたのでしょう。なので,バカは死ななきゃなおらない,という格言でも進呈することにしましょうか。

2019.9.13 ふみよ
posted by Don and Mama Mind at 19:54| 諸々 | 更新情報をチェックする