2019年05月19日

圧巻WBSS

圧勝!やはり尚弥は強かった。左フックがきれいに決まったあと強烈な右のボディブローに顔をゆがめロドリゲスは戦意を喪失,とどめの左ボディが入ったところでレフェリー・ストップ。次のノニト・ドネアとの決勝戰が激烈な楽しみに!

これが一番見やすくてわかりやすい ↓

昨年10/7,横浜アリーナで行われたWBSSの1回戦,第1ラウンドの1分を過ぎたあたり,素人目には序盤の挨拶がわりに軽くはなったとしか見えないワンツー,されどこれが寸分たがわず相手の急所をとらえ,相手はたまらず両足そろえて後頭部から倒れ,もう起き上がる気力も気配すらなし。

N0873.JPGWBSSとは,World Boxing Super Series を略したもので,現在4つあるボクシング団体(WBA,WBC,IBF,WBO)の強者の中で誰が一番強いのかハッキリ決めようじゃないかということで,2017年から始まったもので現在2回目のシリーズが進行中,バンタム級とスーパーライト級が対象となっています。

井上選手は現在WBAのバンタム級王者ですが,3日後の5/19に英国のグラスゴーで戦う準決勝の相手は,プエルトリコ出身のIBFの王者エマヌエル・ロドリゲスという強打の持ち主。

年齢も体格も,そして基本的に相手をKOで倒すというスタイルは両者ともほぼ同じ。下馬評では井上有利ともささやかれていますが,コンマ数秒という一瞬のスキに強打を決めることができたほうがおそらくKOで勝つはず。なので,正直なところ勝利の女神がどちらに微笑むかは全くわかりません。

井上選手の所属ジムとの契約条項には,<強い相手と対戦すること>,という条項が入っていたとか。おそらく今でもその特約は続いているのでしょうね。

どれほど強い相手を倒そうが,更なる高い目標をすぐさま設定しなおし,ゼロスタートでひたむきに全力疾走する真摯な人生スタイルを貫くかぎり,ちょっとやそっとのことでは負けるはずはない,と信じて応援することにしましょうか。

2019.5.16 ひふみ
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2019年05月18日

予定変更

昨日は日帰りの予定で本州最南端の串本へ出かけ,大江戸物語/南紀串本ホテルで温泉に浸かったあと,マグロ解体ショーのある夕食バイキングでたらふく食べてからそのまま家に帰る予定としていました。

N0874.JPG されど,阪和道の南紀田辺ー有田間が8:00PM以降は通行止めになってしまうことが直前に判明し,さっと食べ終わり何とか8時までに高速に乗れたら大丈夫だろうと当初ふんでいたのですが,逆算したら7時までに夕食を済まさなければなりません。

 今回は我が家の3人のほか,休暇を取った息子も加わることに。そのとき発生する厄介な難題は,家内と息子の<手洗い問題>,食べたあと急にお腹が痛くなってしまうことも多く,その時がさあ大変。トイレ探しと落ち着くまでにかなりの時間が必要となりますが,高速通行止めの関係で取ってるヒマなどありません。

そこで,やはり1泊せにゃアカンわなということで,家内がダメもとでホテルに確認してみたところ,4人が泊まれる部屋を何とか確保できたので,急遽予定変更。食べたあと眠たくなって来たところを急いで家に帰ることを思えば,みんなでお酒も飲めることだし,やはり天国と地獄以上の差が。

息子はマグロ解体ショーをとりわけ楽しみにしており,始まる前に最前列に陣取り独りテンションをあげていたようです。娘,家内,私の3人は全く興味がないので,プレートに盛った惣菜をパクつき始めることに。

解体ショーは10数分ほど続いたようですが,このショーの目玉は解体終了後に<じゃんけん大会>があり,じゃんけんねえさんと見物者がじゃんけんポンをして,勝ち残った見物者4名だけが,中落ちやトロを盛ったお碗が与えられること。

N0875.JPGこのじゃんけん大会が始まる前,家内は見計らったかのように,すっくと立ち上がり,<中落ちとってきたる>,と自信満々出かけていったのです。やがてすぐに息子が<最初で負けちゃった>とションボリ帰ってきました。しかるに家内はまだ勝ち残っている様子。

じゃんけん勝ち残り組の人数がどんどん減って行くなか家内は勝ち組に居残り,とうとう中落ち+トロのお碗をゲットしてしまったのです。意気揚々引きあげてきて戦利品を4人で山分けするさい,後ろのテーブルに目をやった家内は,ちょっぴりジンとくる意気なはからいを。

<あのな,後ろのテーブルに座っている小さな女の子とお母さん,最後までがんばってたんだけど,最後の最後で負けちゃってがっくり。その子がな,軽い障害があるみたいでつい昔の自分と娘のことを思いだしちゃってさ。少しおすそわけしてくるわ>と。

こんな優しい配慮をとっさにごく自然にできる家内ってなんてすばらしいんだろうと,改めて見直してしまいました。続けて<形は違っても,同じような気配りをたくさんの人からしてもらったおかげで,今の娘があるんだから,精一杯恩返しをしとかなきゃ>とも。

(PS) このじゃんけん大会には勝ち抜くコツがあるようです。家内によれば,じゃんけんねえさんは,前回来た時に観察してたら,常に<グー ⇒ チョキ ⇒ パー>の順を崩さない,ほなら今回も同じやろとの読みを入れたところ,ズバリ的中したとのこと。お試しあれ。

2019.5.18 ひふみ
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2019年05月14日

見たくない

愛すべき”おばちゃんず”と同じでワイドショーを見るのが大好きなのですが,取り上げられるネタによっては,即スルーしてしまうことも。ハラスとふりんもの,それからスモールーム案件がそれ。

スモールームとは,相撲部屋のことではなく,体温計など健康医療器を作るメーカーとよく似た姓を持つ,みながよく知るあの方のこと。テレビにあの方のいつも決まった何通りかの動く姿が繰り返し流れてくると,猛烈に気分が悪くなってしまうので,すぐにチャンネルを変えてしまいます。

そろって雲がくれの術を使い,世に流布するのはだいりにんと称する第三者経由の,これ本人からですよ,とのことづてだけ。本人の肉声が聞こえないので,一体なにを考えているのか,事実も殆どがやぶの中,さっぱりわからない。

倭国のメディアはこぞって遠慮がちに,同じ所見をしつこくむしかえすばかりで,それ以上は切りこみません。まあ,それもしかたないことか。されど,<事実だけを冷静に客観的に分析してみれば,こんな結論以外,考えようがねえだろう>といとも簡単に断罪できるのが海外メディア。これが一番わかりやすいし,説得力もある。

その関係者たちのたたずまい(人間性)がどのようなものか,類推以外の手立てはありません。また,この先どのような結末が待ち受けているのか想像も及びません。すきなことばが,れッいッびー,あるがまま≒おもいのまま,なんだって,なるほど。まわりに敵はいても味方は限りなくゼロ。本来神話であるべきなのに,ありえねーほうの神話じゃな…

一つだけ言えるのは,テレビであの方のいつも決まった何通りかの動く姿だけは絶対に見とうない,ただそれだけ。

2019.5.14 よいつ
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2019年05月13日

ハザード

高速などで渋滞の最後尾に近づいたら点滅させて後ろの車に渋滞を知らせ、減速を促すべし。また,車が故障して動かなくなってしまったときとか,なんらかの理由で緊急に駐停車するときにも点滅すべし。他の車に危険を告知すること,これがハザード・ランプの役割なんですよ。N870.JPG

そんな風に教習所の教官に習ったはずだし,また終了テストなどにもその類の問題が出たような気もするので,たいがいのドライバーはよく知っていることです。もちろん私とて同じ。

私はどこを走るときも前の車との車間距離を結構あけるほうなので,別の車線から割り込まれることが多い。私はあまり気にならないのですが,家内はこれがいたって気にくわず,<もっとつめえや,ほれ,また入ってきたやないか>,とイライラしまくり。

ただ,そんなとき,割り込んできた車が数回ハザードランプを点滅させることがあるのですが,長い間この点滅の意味がわからず,別に渋滞が発生してるわけでもないのに,なんで点滅させよるんやろか?と疑問を持ち続けていたのです。

ロードレイジとかあおり運転が社会問題としてクローズアップされつつあった頃でしょうか,ワイドショーのコメンテイターが<せっかく自分の前に入れてあげたのに,ハザードも出さない無礼な奴>などと言うのをたまたま聞いて,その意味がようやく分かったのです。

そうか,感謝ないしは謝罪の意思表示だったのか……まことにお恥ずかしい話ですが。ちなみに家内もこのサンキュー・ハザードの意味を知らず,いまだかって一度もしたことがないとのこと。

無理にでも割り込まなければならなかったとき,後ろの車に<申しわけない>という謝罪の意を伝えようにも,窓ガラスを開け片腕でも出さない限りむりな話。その代わりとしてハザードを数回点滅させたらよろし。

また,信号で右折待ちしている対向車に<曲がっていいよ>とパッシングを出してあげると,曲がる際におじぎしたり手を挙げたり,軽くクラクションを鳴らすなどして感謝の意を示すものですが,なかには知らんぷりする礼儀知らずも。

ロードレイジやあおり運転は自然発生するのではなく,むしろ,好意に無反応だったり無視したり,また無礼なふるまいに詫びもいれない,こんなささいな意思疎通のトラブルがもとで,信じられないとんでもない大事件へと。

前にも何度か申し上げたことですが,あおりはする側だけでなく,される側にもなんらかの原因があります。されどそれを詮索しても意味ないし,車は話すことができないのだから,しまった,助かったと思ったときは,<ごめんなさい;ありがとう>という簡単なメッセージをリアウィンドウにすみやかに表示できるような仕組みがあるとよいですね。

よほどの変人でない限り,ごめんと言われて怒りが増幅したり,ありがとうと言われて気分が悪くなる奴はおらんしな。
人は,ごく当たり前のことができないときに腹が立つのであって,すなおに非を認めるときには大いに寛容になれるものです。

2019.5.13 ひふみ
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2019年05月12日

ぐんそうU

トヨぴー,魔太郎,ぐんそう,いま押しもおされぬ3強であることに異存のある人はいません。同時に,プライベートな強さの指標でもあるレイティング上位3者もこの3強。

昨日ぐんそうが叡王を奪取し,トヨぴーもあと1勝で名人を取れば計3冠,魔太郎はトヨぴーのもつ棋聖への挑戦が間もなく始まるし,残りの竜王や王座への挑戦も視野に入ってきているだけに,8大タイトルはすっかり,この3強が奪いあうという構図になってしまいました。
N0872.jpg

 ところで聡太君は,このレーティングの物差しでは,現在この3強の直後につけており,タイトル挑戦まじかということは衆目の一致するところですが,いつも肝心な所で遅れをとってしまい,いまだ果たせず。

 ぐんそうとは非公式戦で一度だけ闘い敗れはしたものの,魔太郎には朝日杯の決勝で,トヨぴーには新人王記念対局で,ほぼ一方的に降していることを考えたら,もしかりに予選なしでいきなりタイトル挑戦できたなら,8つのうち半分ぐらいは取れても決しておかしくありません。

とはいえ,芸能界や格闘技のタイトルマッチのように,いきなり夢のようなシンデレラ・ストーリーが訪れないのが棋界の厳しいところ。みなが平等に闘い,勝ちぬいたあとでないとチャンスがめぐってこないのです。

3強がしのぎをけずる体制がしばらく続くのは間違いないのですが,聡太君にはタイトル戦という土俵で,この一角を崩して欲しいものです。

ひふみんによれば<肉を切らせて骨を断つ>のが聡太君の真骨頂であり,それゆえ見るものを惹きつけてやまないのですが,簡単に勝てそうな相手に対しても,負けてしまいそうな場面がよくあるのも事実。3強いずれも,負けることがあるのだろうかと思わせる鉄板の強さをまのあたりにしているだけに,聡太君が時おり見せる紙一重の神業のような勝ち方はやや不安がないこともなく。

ただ,3強+聡太君の戦いは,令和の時代も見るものをうならせてくれるのは間違いないところ。

まずは,ぐんそうvs聡太君の公式対局が実現してくれるとよいのですが,年内に可能性があるのは,竜王戰の決勝トーナメント,王座戦の挑決トーナメント,王将戦と棋聖戦の2次予選あたりでしょうか。もちろん,お互い勝ち進んでいかないことには,その目がないのは言うまでもありません。

2019.5.12 あいう
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2019年05月10日

短命にて

ブッカー・リトルはわずか23歳でこの世を去ったトランぺッターですが,リーダー・アルバムの数点,またサイドマンとして参加した作品において,大きな存在感を示しました。

N0876.jpgとりわけ,10歳ほど年上の荒ぶる神エリック・ドルフィーを<手なづける>ことができたのは,おそらく彼ぐらいであり,ドルフィーのバスクラ,アルト,フルートいずれの楽器にもぴったり息のあったアドリブを展開してくれる,相性が最高の相棒だったのです。

同じ楽器の短命の先輩には,古くはビックス・バイダーベック,近くにファッツ・ナヴァロとクリフォード・ブラウンが。彼らもみな20代で鬼籍に入りましたが,ブッカーも含め共通しているのは,音色が飛びぬけて澄みわたって美しかったこと。

余計なことを考える必要もなく,また力量のおとろえを技巧などでごまかす必要もない年頃だったので,にごった音がまぎれこむ余地が一切なかったのでしょうね。

ブッカーの音色には,どこかかなしみのようなものが漂って聴こえてくるのは,やがて自分に訪れるであろう運命を薄々悟っていたからなのでしょうか。


2019.5.10 ひふみ
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おせっかい

息子から家内に<車で移動中のヒマつぶし>以外の電話が入るときは,ロクなことがない。そろそろ寝ようかと思ってたとき,家内が階段をドタドタ上り私の部屋のドアをトントン,<なあ,電話に出てやってくれへん?>

なんやねん,と思いながら家内のスマホを手に取ると,<ラインにクイズを送ったから答えと解き方教えてくれへんか?パートのお母さんに聞かれたんやけどサッパリやねん>,とのこと。<俺ってみんなから結構たよりにされとるしな>

その問題とは,1番目〜4番目から並べ方の規則を推測し,5番目のマス目に入る数字12個を答えなさい。N0869.jpg

これはある私立中の入試で実際に出題された算数の問題とのこと。実際の問題はこれだけでなく,1番目と同じ数字が配置されるのは何番目?,2006番目の数字12個を書きなさい,こんな問いも。

しばらくジッと見つめたものの,頭がさっぱり働きません。エエかっこせずに<親に似てアホやし,とくに理数系は弱いんや>とでも言っておきゃよかったのに。11時をすぎて眠たいこともあって,ネットで過去問を調べたら,答えと解説ぐらいは載ってるやろから,それだけ調べて連絡したるということに。されど…

まもなく,<なあなあなあ,送ってくれた解説読んだんやけど,なに言ってるかわからへん。わかりやすく教えてえや>と,予想された追撃が。しかたなく,その解説を改めて読んでみたら,<理系の奴って,頭はいいのかもしれないが,説明がまるでダメなやつが多いんだよな>と愚痴がでるほど,お粗末なドヘタ解説。こんなの,本人以外わかりゃせんわい。

それからしばらくは無言の行が。そしてついに並べ方のルールがわかったのです。1番目であれば,並んだ数字を上から4個づつ<1・7・2・8><3・9・4・10><5・11・6・12>,の3グループに分けます。次の2番目は,グループの数字4個を順に<左から下に,つぎ右から下へ,タテにそのまま>並べたらよろし。

2番目も同様に<1・4・7・10><2・5・8・11><3・6・9・12>に分けたものを3番目に同じようにすればよろし。以下同様。また11番目からは同様の並びとなります。10ごとの反復ゆえ2006番目は,10で割った余り<6>番目と同じということさ。

ということを息子に連絡してあげたら,まったく思いもよらなかった,敬意と感謝の言葉が返ってきました。寝る時間が12時をまわってしまったけれど,それなら,まあエエか。家内も私も,子が困っていると,ついついいらぬ余計なおせっかいをしてしまうようですね。

2019.5.10 ひふみ
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2019年05月07日

よくある話

イイ人にフラれたんだって,お気のどくさま。でもね,世の中どんどん変わっているんだし,それ考えたら,人の気持ちが変わるなんてこと,よくある話,大したことじゃないんだよ。

つい先ごろ2代前になってしまった昭和の頃には,いわゆる<根暗うた>というジャンルがあって,歌詞からして,歌手の風貌からして,思いっきり暗さ爆裂ソングがあったものです。ま,幸せよりは不幸せな出来事が発端で,人を感動させる作品ができあがるのは,少なからず事実とは言えますが…

ただ,その原因を概ね,せちがらい時代とか社会という抽象的なコンセプトになすりつけてしまうのは,手っとり早く安易な手法だったとはいえ,まだそこには,<おおらかなゆるさ=どうにかなるかもしれない>を感じていたからなのかもしれません。なので,そこには外見の暗さばかりではなく,ほのかな光明もどこか同居することに。

先行き本当にどうにもならないことは,どうなげいても,どうあてこすってみたところで,せんないことなので,いじることはできません。どこか望みがあるからこそ,自嘲気味にいじってみても共感を呼ぶことができるのでしょう。

最近の歌はあまりよく聴きませんが,この<根暗うた>みたいなものをあまり耳にしなくなったような気もします。もしかすると,どこか可愛らしい<根暗うた>が巷で,はやり出したら,気がつけば幸せな人たちをあちこちで見かけるようになるのかもしれませんね。

◆ 日吉ミミ 「男と女のお話」

2019.5.7 ひふみ
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なんもしない

最近そんなことはすっかりなくなってしまいましたが,以前はよく,まず<きいて,きいて>,でマクがあくやいなや,ほぼ一方的にマシンガンのごとくしゃべりまくり,やや疲れが見えはじめ,もうそろそろ終わるかなと思ったころ,
<あー,すっきりしたで。きいてくれてアリガトさん>,こんな場面が。

また,すっと昔,同じグループのうら若き女子なんかと面接のようなことをしなければならなかったときも,これと同じような経験を幾度も。

N0871.JPG 私は元来,たよりになる<オレについて来んカー>,なんでもよく知りすぐに答えが出てくる<解決ゾロ>,状況に応じさっとその場を盛り上げる<宴立ていな>ではなかったのですが,目立たないぶん,おとなしそうなぶん,こいつなら言いたいことを言っても大丈夫やろなと,逆に安心感みたいなものが感じられたのかもしれませんね。

 先週土曜の午前,ドキュメント72hの再放送では,<レンタルなんもしない人>が流れていました。基本,僕はなにもしません。ただ,そばにいて,意見は特にいらないからとにかく話を聞いてほしい。どこかに行きたいけど独りじゃ不安なのでつきあってくれ,そんなことでよろしければ,いつでもご要望にお応えできます。

SNSにそんな投稿を出してみたところ,予想外の引きあいがあって,ずっと先まですぐにスケジュールが埋まってしまうそうです。されど,指定場所への交通費,(飲食を伴う場合に限り)飲食代をいただくのみで,所要時間に応じた報酬が発生するということはないので,まれに寸志をいただくことがあっても,実質収入はゼロであるとか。

配偶者と小さな子をかかえながら,脱サラしてまでこんなライフスタイルを貫く,まだ30半ばの彼の生き様は素晴らしいと思う反面,これから先はたして本当にやっていけるのかどうか,やや不安を禁じえません。

また,ネットを通じて何でもすぐに必要な情報を手に入れることも,相手と様々な形で好きな時に通信することも可能という便利な社会になったとはいえ,その分ナマ身の人間関係が希薄になってしまい,逆に,我らが時代においてはさほど切実ではなかった<孤独感>みたいなものが,いや増しているのかもしれませんね。

とはいえ,大したことではないけれど,とにかく何かを話してみたい,できればそばで誰かに聞いてほしい。別に意見なんぞいらないので,ただひたすら黙って聞いてほしい。こんな欲求は,時代を問わず,また老若男女を問わず,万古不易の心情なのでしょう。

2019.5.7 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 09:07| 周辺 | 更新情報をチェックする

2019年05月04日

アラカルト

外食するとき,たとえば王将なんかの場合であれば,昼でも夜でもセットメニュー(定食)が用意されていますが,どこの店に行っても惣菜の組合せがどうにもイマイチ,オビに短くタスキに長しの中途半端ゆえ,めいめいが好きな単品を数点注文することになります。

あらかじめ決められた副食がそろって出てくる定食,出てくる順番まで不動のコース料理,これらが気にくわん,俺はメニューから好きなものだけ選んで注文するという方式を,<ア・ラ・カルト>,と呼ぶのですが,そんな言葉を発する人を見かけることはまずありません。

N0888.JPG というか,ごく普通にしていることを,言葉でことさら差別化しカッコつける必要など,どこにもないから。

 今の相場はよくわかりませんが,かって,サラリーマンおやじだった頃,昼の指標はお茶代こみで<千円札の範囲内>,そうなると定食という選択肢を取らざるを得ず,腹具合のすぐれないときにかぎって,ソバやウドンの単品のみということに。なので,<きょうはアラカルトで>などと言った日には一斉に,はぁ〜?

こんな他愛のないことを持ちだすのは,根っからのボキャ貧で,とりわけ外国語に対する苦手意識やコンプレックスがあるからなのかもしれませんね。テレビのコメンテイターなどが突然,意味の全くわからない横文字言葉を発すると,がぜん不安になってしまうのです。

なので,誰にでもわかる平易な言葉で訴えなければならない政治家が,レガシーとかファクト,マターみたいに,裏方にレクチャーされたばかりのカタカナ言葉を意気揚々と連発するのを見るとハラが立ちます。

あなたがたを後生大事にあがめたてまつってくれるのは,すっかり話し相手がなくなってしまったジイジやバアバしかしないんだから,演説ぐらいは和言葉を使いなさい。じっさいあまり似合わないしな。

失言と間違い発言だらけの某大臣が,少し前に辞め(させられ)てしまいましたが,私はこの大臣に妙な親近感を覚えてなりません。

皆から<おれでもこんなヘマしねえよ>と異口同音に非難の集中砲火を浴びながらも,いっしょ懸命にアセかきながら訥々と弁明する姿って,そつない腹黒ダヌキだらけの中で,ある意味尊い存在だったのでは。面白くもなんともない国会中継に,錦上(失笑の)花をそえてくれたのも事実です。

2019.5.4 ひふみ
posted by Don and Mama Mind at 15:21| 周辺 | 更新情報をチェックする